ニコラスケイジ分析録

ニコラス・ケイジ映画(通称NC映画)やニコラス・ケイジ本人の動向を追うブログです。

【ネタバレなし】大不評『Dog Eat Dog』を鑑賞しました

PrimeVideoにて配信されている『Dog Eat Dog』を鑑賞しました。

 

ニコラス・ケイジウィリアム・デフォーの共演、しかもバイオレンスなハードボイル物ということで期待値が高かったのですがFilmarksのレビューは3.0ということで不安でした。

結論からいいます。

 

お粗末な映画でした。

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IMDb

 

予告はこんな感じです

www.youtube.com

 

あらすじ

簡単に説明しますと、ニコラス・ケイジ 率いる強盗グループがこのままではダメだと考え、人生をやり直すため誘拐事件を企てるんですが、その事件をきっかけに強盗グループが崩壊していく超ハードボイルです。

 

…書いておいてあれなんですが、超ハードボイルドってなんですか。

これは予告から拝借した表現なのですが「超」を頭につけた時点でハードボイルドとしてどうかと思いますよ。

もうすでに、この段階から演出の甘さがみえますね。

 

とにかくありとあらゆる描きこみが足りないんですよ、この映画は。

中途半端な暴力描写、フワフワとした日常描写、 ありきたりなエクスタシー描写、説明不足な展開。

これらの描きこみが足りないがために全体的にうす味、お話としてもイマイチ、上映時間の短さでは言い訳がきかないですよ、これは。

 

せめてドラッグでハイになってるシーンは気合入れてほしかったですね。

 

あのニコラス・ケイジ

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IMDb

ウィリアム・デフォーですよ。

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IMDb

ただ実際蓋をあけてみると、陽気なBGMとカメラワークをぐりぐり動かしてハイ、おしまい。

 

なんじゃそりゃ、

せっかく面白そうな表情や行動をしているのに、細かいカットのせいで全然味わえないんですよ。一人機関車ごっごするニコラス・ケイジや、ベットでカンフーをするウィリアム・デフォーを2,3秒映すだけなんてどんな贅沢なんですか。

レビューが辛口なのも納得ですね。

 

ただ一つだけ言いたいです。

ニコラス・ケイジウィリアム・デフォーは決して悪くない。映画が足を引っ張ってるんです。

 

その根拠は皮肉にもさっき酷評したドラックでハイになるシーンです。2,3秒しか映ってないはずなのに演技が強烈過ぎて頭から離れないんですよね。

ウィリアム・デフォー不気味なアヒル口もさることながらニコラス・ケイジシャーマン演技(ニコラスケイジ独特の演技、大げさな表情やしぐさが特徴)には毎度感動させられますね。

 

正月は過ぎてしまいましたが、来年の大みそかに鑑賞した際には初夢になること間違いなしの映画です。